月刊はなみずきスペシャル鼎談 〜相手役について〜


今月のスペシャル対談は、超豪華・3団のトップの鼎談と娘役トップの鼎談をお送りします。
テーマはお互いの相手役について。
読者の方から寄せられた質問にたっぷり答えていただきましょう。

☆男役編☆

問1 相手役のことを何と呼んでいますか?

粟島甲子(以下粟島):「千広(ちひろ)」。
金子つばさ(以下金子):「奏子(かなこ)さん」、ときどき「奏子さま」。うん、後輩だけどね。
倉橋真名(以下倉橋):「うちの奥さ〜ん!」
金子:ぶはっ、何それ!
粟島:本部の外でも?
倉橋:外では「梅華(めいか)」。
金子:普段からそれでいいんじゃ?

問2 相手役を選んだ理由は?

粟島:前から自分のスタイルを持ってる人だなと思って気になってはいた。指名したのはちょうど彼女が殻を破れなくて悩んでいた時期で、見ていてもどかしい思いもあったし、おこがましいけど私が彼女の次のステージへの扉を開いてみせる…って気持ちにさせられたというか。
倉橋:ヒューヒュー!
金子:カッコいいこと言い過ぎ!奏子さんはみなさんご存じのとおりすごく美人でしょ?そのうえ頼もしいし、一緒にいて安心できるの。私にとっては他の人は考えられなかった。真名の「うちの奥さん」は?
倉橋:可愛い、セクシー、出来る。あと杏里が唯一委縮しないでいられる相手だから。
粟島:結局村か……。
倉橋:だって、大事ですよね!? 娘役トップと準トップとの相性って。
金子:否定はしないけど、それが決め手って人は珍しいんじゃないの。

問3 相手役の家に行ったことはありますか?

粟島:ない。でも千広のお父さんと話をしたことはある。
倉橋:親に挨拶……! さすがっすね。
金子:私は前に奏子さんちで年越しパーティーをしたときに行ったよ。奏子さんは料理が上手でホームパーティーが趣味だから、時々よばれるんだよね。一対一ではまだないかな。
倉橋:うちは同じマンションに住んでるから、しょっちゅう行き来してます。私が奥さんの部屋に行くことが多いかな。でも泊まらないでちゃんと自分の家に帰ってますよ、ほんとに。
金子:わざわざ言うから怪しまれるんだよ?
粟島:そう。泊まっても別に差し支えない。

問4 相手役の体に触る演出は気を遣いますか?

粟島:何、その質問……。特に気にしたことはない。相手も気にしてないと思う。
金子:おそるおそるだと逆にいやらしくなるから、迷わずガッツリ行くようにしてる。奏子さんはどんな演出にも動じないから安心して体当りできます。
倉橋:同じく、積極的に触りに行ってます。でも私はいやらしく見えるように工夫してますけどね。
金子:ええっ、嫌がられない?
倉橋:うちの奥さんプロだから。
粟島:お前もな。

問5 キスは本当にしていますか?

粟島:お客様からはしているように見えるだろうけど、実際は……でもまあ、してると思ってもらえれば。
金子:稽古場ではいちいちしないけど、舞台では竹団はするのが普通。もちろん芝居のときだけね、ショーは口紅がつくからしない。
粟島:それだよ。松団に入って初めて芝居でキスシーンがあったときに本当にしてしまって、あの後始末は大変だった。
金子:そんな面白い話、知らなかった!
倉橋:粟島さんにキスされたら絶対勘違いしそう。梅団は基本しないんだけどアクシデント的にしちゃうことはある。
金子:千秋楽になると起きちゃうアクシデントね。
倉橋:気分がのってしまって……。あ、杉山(瑞穂)はいつでもアクシデント(笑)
粟島:だろうね。

問6 最後に、相手役に一言どうぞ。

粟島:いつもありがとう。千広が仕事を楽しんでくれてるといい、な、と思ってます。
金子:奏子さんがいてくれると思うとどんな時も心強いです。これからもよろしくね。
倉橋:梅華、愛してるぜー。

☆娘役編☆

問1 相手役のことを何と呼んでいますか?

羽野千広(以下羽野);「粟島さん」です。
降旗奏子(以下降旗):「つばささん」。
坂下梅華(以下坂下):「真名さん」です。誰もニックネームとかで呼んでないんですね。
降旗:うーん、ここだけの話「つばさ君」って呼ぶときもあるかな。はい、先輩ですが。
羽野:……!
坂下:実は私もここだけの話、二人だけのときは呼び捨てです。
羽野:……!!

問2 相手役に指名されたときの感想は?

羽野:冗談じゃない、と。あ、いえ、粟島さんの相手役はみんなが狙っていたから、自分なんかがという気持ちが強くて。今もですけど。
降旗:松団にはペア制度あるでしょ? 羽野ちゃんと粟島さんってペアじゃなかったの?
羽野:とんでもないです。
降旗:私は嬉しかったけれど、ちょっと意外だったな。つばささんの好みじゃないと思ってたから。どうして私にしたのか説明してって一時間くらい問い詰めちゃった。
坂下:一時間……。うちは、もうずっと前から「もしトップになったら梅華相手役だから」って言われていたので、特に感想とかはないですね。
降旗:ロマンチックー!

問3 相手役の家に行ったことはありますか?

羽野:あります。お二人もいらしてましたよね?
降旗:うん、羽野ちゃんのお披露目パーティーに私も梅華ちゃんもお招き頂いて。あれから行ってないの?
羽野:はい。降旗さんは?
降旗:つばささんの家には行ったことないの。
坂下:ええっ、意外! うちはけっこう頻繁に行き来してます。ご近所なので。
降旗:梅華ちゃん、自分とこのコンビのこと「うち」って言うよね(笑)

問4 相手役の好きなところはどこですか?

羽野:えっと……嘘をつかないところ、ですかね……。
降旗:それだけ?もっとありそうな気がするけど。
羽野:もったいないので言いません。
降旗:ふふふ。つばささんは誰にでも打ち解けやすいように接してくれるの。明るくて優しい所が本当に好き。
坂下:奏子さんもそうですよ。真名さんは、チャラいとか言われてるけど、すごくいい人なんです。どんなときもお客様のことを一番に考えている仕事バカなとこも尊敬してます。

問5 相手役の意外な一面を教えてください。

羽野:先日、友人の家に集まったときに粟島さんがカレーうどんを作ってくださって、お料理の手際がいいのにびっくりしました。
降旗:ええっ、それは本当に意外。
羽野:美味しかったです。
坂下:わあ、千広さんがデレてる。
降旗:つばささんも、意外にって言ったら失礼だけど、マメなのよ。お弁当を作ってこられたり、ホワイトデーには手作りのお菓子をみんなに配ってくださったり。ラッピングも凝ってるの。
坂下:つばささんは何でもできそうですよね。真名さんは意外に真面目で、ずうっと一人の人を思い続けるタイプなんですよ。
降旗:えっ、恋愛の話なんてするの?
坂下:しないんですか?
羽野:できない……。

問6 最後に、相手役に一言どうぞ。

羽野:いつもお世話になっています。お互い体に気を付けて、無理しすぎないように……。
降旗:つばささんの笑顔にいつも元気を頂いています。大好きですよ〜!
坂下:改めて言うことも思い浮かばないんですけど。真名さんの相手役でいられて幸せです!これからもついて行きます。……って雑誌向けのコメントしときました。

おわり

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